遊具診断 福井中央
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[2009.10〜2009.12] [2010.7〜2010.12]

▼4歳児が指切断三笠の観光施設の遊具で(北海道新聞)


6日午後0時40分ごろ、三笠市幌内町2の三笠鉄道村で、札幌市西区西野の男児(4)が、軌道自転車と呼ばれる遊具のチェーンと歯車の間に右手を挟まれ、薬指と小指を第一関節付近で切断する重傷を負った。 軌道自転車はかつて線路の保守作業用に使われていた2人乗りのトロッコで、ペダルをこいで線路上を移動する。鉄道村では、無料で遊べる遊具で、片道約100メートルのコースをゴールめがけて走らせ、帰りは手で押してスタート地点まで戻すようにしていた。職員は配置していなかった。
三笠署によると、事故当時、男児は父親と2人で軌道自転車で遊んでいたという。軌道自転車はスタート地点近くに止まっていたことから、同署は押して戻す際に男児が指を挟んだのではないかとみて、事故原因を調べている。 鉄道村を運営する第三セクター、三笠振興開発の細川良昭社長(65)は「通常はチェーンに手を近づける必要はなく、今回のような事故は想定していなかった」と話し、当分の間、軌道自転車の使用を中止するという。

(2010年6月6日北海道新聞)



▼長岡の園児死亡:幼稚園と遺族和解 園が賠償金と謝罪 /新潟(毎日jp)


長岡市の私立鵬(おおとり)幼稚園で02年1月、男児(当時3歳)が遊具のひもを首に絡ませて死亡した事故で、遺族と幼稚園がそれぞれ起こした民事訴訟が1日、地裁長岡支部で和解した。幼稚園を経営する学校法人「ジュニアスクール」が損害賠償金と弔慰金を支払うことで合意。同法人理事長の山田イサホ園長(87)が謝罪の言葉を述べたという。
幼稚園側が06年4月、遺族側に負う損害賠償額は約4780万円を超えないことの確認を求めて提訴。遺族側は同年11月、幼稚園側に慰謝料など約1億円の損害賠償責任があるとして反訴していた。刑事裁判では地裁長岡支部が09年4月、業務上過失致死罪に問われた山田被告に禁固10月、執行猶予3年、主任教諭の小林芳子被告(52)に禁固8月、執行猶予3年の判決を言い渡し、両被告とも控訴。控訴審は東京高裁で5月25日に結審し、7月27日に判決が言い渡される予定。

(2010年6月3日毎日jp)



▼公園や校庭の遊具での子どもの事故が後を絶たない。原因は。(毎日jp)


◆公園や校庭の遊具での子どもの事故が後を絶たない。原因は。

◇危ない、劣化やすき間
◇消費者庁、管理者に重点点検と修繕求める幼児、保護者向けの小冊子も公園や校庭などの遊具で子どもたちが重傷事故に遭うケースが後を絶たない。

消費者庁によると、09年9月以降、消費者安全法に基づいて10件の重傷事故の報告が寄せられた。同庁は一部の原因を調べて遊具の重点点検項目や修繕例などの対策をまとめ、遊具管理者らに注意してもらうよう今年4月、都道府県などに通知した。
長野県で09年7月、ごく普通のブランコで起きた事故。座る部分(座板)からボルトが出っ張っていたため、7歳の子が飛び降りた際に服が引っかかって転倒、左腕を骨折した。事故を受け、突出がないボルトの座板に交換された。滑る部分がローラーになった「ローラー滑り台」は各地で見かけるが、島根県では09年7月、終点付近のローラーが潤滑不良で回らずに事故が起きた。急ブレーキがかかった子どもが前のめりになって転落し、脊髄(せきずい)を損傷した。この場合は、設置場所が斜面で安全確保ができないとして撤去された。

消費者庁は重点点検項目として
▽支柱に亀裂、劣化はないか
▽不要な突起はないか
▽踊り場に落下防止柵があるか
▽コンクリートなどの基礎部分が露出していないか−−などを挙げた。

公園遊具メーカーなどでつくる社団法人・日本公園施設業協会(東京都中央区)のマニュアルを参考にした。修繕例では、概算費用まで明記した。消費者庁は「(事故が起きて)遊具を撤去されてしまうのは本意ではないから」と説明する。一方、日本公園施設業協会は事故防止のため、利用者側への注意喚起の取り組みも進めている。
小冊子「仲良く遊ぼう安全に」(幼児編、児童編)を作って幼稚園などに配布し、ホームページ(http://www.jpfa.or.jp)でも公開している。このうち幼児編では、イラストや写真も使って注意点を挙げた。「大人のページ」の後に、仮名で記された「こどものページ」を併載。保護者や幼稚園の先生、保育所の保育士らを介して子どもに読ませることができる内容だ。

大人のページでは服装の注意点として
▽上着の前を開けっ放しにさせない
▽マフラーやひも付きの手袋はとらせる−−などを挙げる。

こどものページの「すべりだい」では
▽おりぐちであそばない
▽たったまますべらない
▽したからのぼらない−−と記した。

予測ができず、重大事故につながるため、取り除いておくべき危険を「ハザード」という。

遊具でのハザードは
▽突起や劣化など遊具側の「物のハザード」
▽危険な行動をしたり、事故を招きやすい服装といった利用者側の「人のハザード」がある。

同協会の山本教夫専務理事は「『人のハザード』をなくすことも重要。(小冊子を)利用者である子どもたちのマナーの手引書としてほしい」と話している。

■消費者庁に通知された遊具での重傷事故例(昨年)遊具の種類事故の状況

7月長野ブランコ飛び降りた際に座板のボルトに服が引っかかり転倒。左腕骨折
島根ローラー滑り台終点付近のローラーが回らず、顔面から転落し、脊髄を損傷

・8月北海道シーソー片側の児童が飛び降りた際、反対側の児童が地面接地時の衝撃で背骨を圧迫骨折北海道遊動ブランコ他の子どもが乗ったブランコを押した際に転倒。戻ってきたブランコが直撃し、大腿(だいたい)部を骨折

・10月和歌山複合遊具通路で跳びはねバランスを崩し手すりのすき間から1.9メートル下へ落下。頭蓋骨(ずがいこつ)骨折

(2010年5月19日毎日jp)



▼遊具等設備の緊急点検 要応必607カ所(asahi.com)


野球場の門扉が倒れ、中学生2人がけがをした事故を受け、遠野市は市内の466施設の遊具や遊歩道などを点検した。その結果、「対応が必要な場所が607カ所あった」と13日発表した。17日から改修工事に入る。点検では、根元が腐って手で押しただけで倒れた公園の転落防止さくや、一部が崩落した遊歩道など、立ち入り禁止のロープを張るなどの措置をとったのが4カ所。使用禁止にした遊具などが18カ所あった。これらの改修工事に入る。 そのほかは、緊急度に合わせて6月以降に対応すると言う。同市では昨年12月、体育館で児童が転落死する事故があり、全施設の一斉点検をして「異常なし」という結論が出たばかり。本田敏秋市長は「点検が甘かったというしかない。施設管理者との契約のあり方も含めて安全確保のための仕組み作りをしっかりしたい」と話した。

(2010年5月14日asahi.com)



■割安補修で遊び場確保を=遊具事故防止に事例集−消費者庁(時事ドットコム)


公園などの遊具による子供の事故を減らし、安全な遊び場を増やそうと、消費者庁は遊具の簡単な点検方法や費用を抑えた安全対策をまとめた事例集を作成し、自治体などに配布した。予算や知識の不足で事故の危険がある遊具がすぐに撤去される例も多く、同庁は「子供の遊び場をなくすのではなく、安全な場所を増やすため役立ててほしい」と話している。
同庁によると、遊具による子供の死亡・重傷事故は昨年9月の同庁発足後、全国で10件発生。だが予防対策は管理者によってまちまちで、地方では予算や人手の問題から対策がまとまらず、長期間使用禁止にしたり、撤去したまま代わりの遊具を新設しない例も多いという。

(2010年5月17日時事ドットコム)



■携帯で注意 子どもの事故予防(NHKニュース)


家庭や公園の遊具などで子どもがけがをする事故を防ぐため、消費者庁は、子どものあいやすい事故や周囲の大人が注意する点などの情報を、子どもの年齢に応じて親の携帯電話にメールで送信するサービスを、ことしの夏をめどに始めることになりました。
このサービスは、消費者庁が計画しているもので、子どもの生年月日や親の携帯電話のアドレスを登録しておくと、子どものあいやすい事故や事故を防ぐために注意する点などが親の携帯メールに定期的に送られてくるということです。例えば、生後3か月の赤ちゃんの親には、代表的な事故は窒息や誤飲だとして、「タバコに含まれるニコチンは吸収が早く、一口飲んだだけでも危険です」といった注意が配信され、3か月たつと今度は生後6か月の子どもについての情報が送られてきます。 最近は、親が携帯電話で情報収集する機会が多いことから、こうしたサービスを行うことにしたということです。これにあわせて、消費者庁は子どもの視野の狭さを体験できる眼鏡の作り方など子どもの事故予防に活用できる教材や安全グッズを、ホームページでも紹介することにしています。これらのサービスは、ことしの夏をめどに始める予定です。


(2010年5月9日NHKニュース)



▼木から転落、バッグのひもが首に…小5死亡(読売新聞)


29日午後4時15分頃、名古屋市緑区西神の倉の熊野北公園で、同市天白区平針、会社員杉山博一さん(39)の長男で小学5年の颯(はやて)君(10)が木からぶら下がっているのを、近くの女児(8)が見つけ、両親を通じて110番した。 木の枝にひっかかったショルダーバッグのひもで首をつった状態で、病院に運ばれたが、間もなく死亡した。緑署の発表によると、木はマテバシイで高さ約5メートル、直径約30センチ。ショルダーバッグは約3メートルのところで幹と枝の間に挟まっていた。
緑署は木に登っていた颯君が何らかの原因で転落し、ショルダーバッグのひもが首にかかったとみている颯君は、同日午後1時頃から公園で友人数人と野球をして遊んでいた。午後2時半過ぎに友人らは公園を離れたが、気づいたら颯君がいなくなっていたという。友人らによると、颯君は時々、木に登って遊んでいたという。

(2010年4月29日読売新聞)



■老朽化遊具が高齢者向け器具に 明石市が順次更新(神戸新聞)


老朽化遊具が高齢者向け器具に明石市が順次更新 明石市内で都市公園の遊具が老朽化していることから、市は遊具を設置している約300公園のうち、150公園の遊具を順次更新している。整備から40年以上たって地域の子どもが減り、高齢化が進行。大半の公園で、ブランコや鉄棒といった子ども向け遊具が、高年層向けの健康遊具に取って代わっている。 市は「公園施設長寿命化計画」に基づき、2009年度から5年間で古くなって特に危険な遊具や、処分制限期間(木製=7年、金属製15年)を超えた遊具を順次更新している。09年度は23公園で更新を終え、10年度は37公園で取り換える。市が公園ごとに地域の人口構成を調べたところ、09年度は更新対象の23公園のうち、21公園で地域の60歳以上が30%超、14歳以下が15%未満だった。
これらの公園では、地域との協議の上で、一部の遊具を「背伸ばしベンチ」にした。1964年に整備された人丸山公園(人丸町)には、コンクリート製の急斜面や上り棒を組み合わせた複合型遊具があったが、60歳以上が39%、14歳以下は10%という人口構成を踏まえて背伸ばしベンチに代えた。同公園の再整備で、地元窓口となった柿本神社の岩林誠宮司(62)は「安全・安心、健康志向の時代にふさわしい公園になって喜んでいる。だが、子どもの姿が減ってしまったのはさびしい」と話す。市は今後も、地域の人口構成や地元意向に沿って遊具の更新を進める。

(2010年4月27日 日本経済新聞)



■子供の事故予防へ携帯サイト 消費者庁(日本経済新聞)


福島瑞穂消費者担当相は27日の閣議後記者会見で、ライターによる火遊びなどの製品事故が相次いでいることを受けて、子供の事故予防情報を知らせる携帯電話サイトを今夏ごろ新設することを明らかにした。 福島氏は「保護者はパソコンを立ち上げる暇もないほど忙しい。携帯電話からの情報発信が子供の事故防止につながる」と説明した。
サイトでは、事故を防ぐための年齢や場所ごとのアドバイスや安全チェックリストなどを掲載。メールマガジンでも注意喚起する。同庁が約50の行政機関や関係団体などにヒアリングした結果、携帯サイトが必要だという声が多かったという。福島氏は新たな安全基準作りを進めているライターだけでなく、子供による事故が目立つ他の製品や遊具についても「メーカーに調査結果を幅広く提供し、製品改良を促す」との考えも示した。

(2010年4月27 日本経済新聞)



▼女児、遊具で指骨折(読売新聞)


24日午後4時頃、土浦市高岡の新治ふるさとの森桜山展望広場の遊具で遊んでいた同市藤沢、市立小6年の女児(11)が遊具の滑車とワイヤの間に左手の中指を挟まれ、骨折する重傷を負った。  土浦署の発表によると、女児は友人とともに、ワイヤにかけた滑車下のロープにぶら下がって約30メートル滑る「モンキーターザン」で遊んでいた。滑り終え、ロープを持ってスタート地点に向かって歩いていたところ、滑車とワイヤの間に指を挟んだという。遊具は土浦市が管理していたという。

(2010年4月25日 読売新聞)



■遊具1割「使用禁止」 愛知の県営10公園(中日新聞)


愛知県大府市の「あいち健康の森公園」など、県営の公園10カ所に設置されている遊具のうち、1割以上が新しい安全指針による点検で不適合となり、長いもので今年1月から使えなくなっている。
県は修繕計画を「これから検討する」といい、春の行楽シーズンを迎え、公園職員も対応に苦慮している。県によると、使用禁止になっている遊具は、一部不可も含めると10公園768基のうち86基に上る。名古屋市名東区の牧野ケ池緑地が56基中の23基、健康の森公園では61基中13基など。 県では、「遊具長寿命化計画」を策定するため、今年1月から3月にかけてあらためて遊具の安全点検を実施した。2008年8月に改訂された国の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」に従い、その中に引用されている日本公園施設業協会の「遊具の安全に関する基準」に照らした。基準では子どもの体が挟まらないように、柵やネットなどの間隔が中途半端な広さの10〜23センチは不可などと設定されている。点検の結果、10公園の遊具のほとんどが08年以前に設置されており、多くはこの基準に引っ掛かったという。
指針では使用禁止などと定めてはいないが、県は安全確保の観点から独自に使用を取りやめる判断をした。4分の1近くの遊具が禁止になっている健康の森公園では、滑り台とはしごなどを組み合わせた大型複合遊具が、主にネットの“不合格”でほとんど使えない。滑走遊具「ロープウエイ」も、乗り台に上がる階段状の丸太の間隔が不可で禁止になった。 同公園は、禁止遊具にはロープを巻き「修繕等を検討中であり方向性が決まり次第お知らせする」という紙を付けた。
県公園緑地課は「指針には、重大な事故を起こす可能性がある場合に対策を講じることが明記されている。予算の関係もあり、優先順位を決めて対処していく」としている。指針を設けた国土交通省公園緑地・景観課の担当者は「安全管理に関する基本的な考えを示したもので具体的対応は自治体に委ねられている。ほかでどのような運用をしているか把握していない」と説明。 ただ「自治体の安全意識が高まり、管理レベルが上がるきっかけになっているとしたら、良いことだ」と話している。
三重県は1〜3月、県営都市公園5カ所の遊具57基を点検したが、改訂された安全指針に不適合の遊具はなかった。岐阜県では、日本公園施設業協会の基準を踏まえた点検を実施しているが、基準を満たさない遊具は見つかっていないという。
名古屋市では「古い基準の遊具が即座に危険なわけではない」(緑地施設課)との理由で、個別の遊具が新基準に適合するかどうかの調査はしていない。老朽化に伴う更新時に新基準に合った遊具を順次導入している。

(2010年4月19日中日新聞)



▼ダンクシュートでバスケゴール倒れ小6男児重傷 八潮(産経ニュース)


18日午前9時15分ごろ、埼玉県八潮市中央の市立八幡小学校の校庭で、高さ約3・25メートルの鉄製のバスケットゴールが倒れ、同市の別の市立小6年の男児(11)が右手の薬指と小指に大けがを負った。 草加署の調べでは、男児は高さ約90センチの朝礼台からダンクシュートして、約2・6メートルの高さにあるゴールのリングにぶら下がったところ、ゴールが倒れたという。男児は地元の少年バスケットチームに所属。午後から同校で試合があり、チームの仲間と練習していたという。 ゴールは本来、鉄製のくいやコンクリート製の重りなどで倒れないように固定されていた。この日は、地元の少年野球チームが校庭を使うため、重りなどを外してゴールを移動。当時、ゴールは固定されていない状態だったという。

(2010年4月18日産経ニュース)



▼公園遊具で4歳女児が右ひざ切る/相模原(カナロコ)


相模原市は16日、市立相模原麻溝公園(南区麻溝台)で、女児(4)が遊具を固定していたくぎで右ひざを切るけがを負った、と発表した。 同公園の指定管理者・市みどりの協会によると、女児は14日午後5時半ごろ、母親と同公園こども広場にある遊具「足跡ボードウォーク」のデッキ部分で遊んでいたところ転倒した。その際、ボードを固定していたくぎが約5ミリ浮いていて、けがを負ったという。 同協会は16日までにくぎを直すとともに、再発防止を図るため、公園内の遊具を緊急点検した。

(2010年4月16日カナロコ)



■遊具広場、囲って安心?孤立?…都立公園(読売新聞)


東京都が今年度から、都立公園内の遊具広場を人の背丈ほどの柵で囲うという、全国でも珍しい取り組みを始める。幼い子どもを狙う犯罪が増える中、不審者から子どもを守るのが狙いだ。犯罪学の専門家らは「安心して遊ばせることができる」とその効果に太鼓判を押すが、「囲いの中が地域から孤立しないか」との慎重論も出ている。
公園は地域住民の交流の場ともなっているだけに、今後議論を呼びそうだ。今回、柵が設けられることになる都立城北中央公園。練馬と板橋の両区にまたがる約26万平方メートルの広大な公園で、周辺住民たちの憩いの場だ。このうち、柵で囲われることになるのはブランコやジャングルジムなどの遊具が並ぶ一帯約3000平方メートルだ。
「安全のためならどんなことでもしてほしい」。遊具で長女(2)を遊ばせていた母親(39)はこう歓迎する。つい先日も、近くの公園で、知り合いの子どもが不審な男に執拗(しつよう)に声をかけられたといい、「子どもを安心して遊ばせる場所が欲しい」と打ち明ける。
昨年、都が子育て世代の都民ら計約1760人を対象に実施した調査では、子育てに必要な環境として挙げられた回答は「公園や遊び場」(45%)と「治安の良さ」(40%)が上位を占めている。こうした中、都が打ち出したのが都立公園の遊具周辺に柵を巡らせる計画だ。 今年度から3か年で数億円をかけて都内78の都立公園のうち、12公園に設置する。 柵は金属製か木製で高さ約1・8メートルを予定。簡単に乗り越えられないような構造にする予定だが、「監獄のようにならないよう、金網などは避けたい」(担当者)という。 警備員などは置かないが、「子連れの大人以外は立ち入り禁止」などという看板を設置し、職員の巡回も強化する。
◆NYやロンドン先進事例を参考◆
都が参考にしたのがニューヨークやロンドン、パリなど欧米の先進事例だ。清永賢二・日本女子大教授(犯罪行動生態学)によると、米国では1980年代頃から公園を柵で囲う取り組みを開始。柵内にカメラを向けることや、むやみに子どもに話しかけることも禁止した結果、子どもへの性犯罪が激減したといい、「不審者の接近を遮断するのに極めて有効」と話す。 一方で、慎重な見方もある。公園の安全対策に詳しい中村攻(おさむ)・千葉大名誉教授(地域計画学)は「公園は地域住民の交流の場。囲いだらけにすれば、地域から孤立し、公園そのものの意義が死んでしまう」と警告。さらに「柵の中は安全と思いこみがちだが、いったん不審者が侵入すれば逃げ場がなくなり、むしろ危険だ」と指摘し、「必要なのは地域とともに子どもを育てる視点で、欧米の対策を直輸入することが最善とは思わない」と強調する。都の幹部も「行政が細かいルールを押しつけず、自由に遊べるのが公園本来の姿なのだが……」と本音を漏らしている。

(2010年4月13日読売新聞)



▼遊具7体が壊される/郡山の水神舘公園(KFB福島放送)


郡山市富田町の水神舘公園にある動物の遊具7体が壊されていたことが28日分かった。市が郡山北署に被害届を出した。同署は器物損壊事件として捜査している。被害に遭ったのは遊具8体のうちカブトムシやパンダなど7体。いずれも頭や鼻、耳などが壊されていた。すべてコンクリート製で、小さな子どもが乗って遊べる大きさ。 27日午後3時すぎ、被害を発見した住民から市に通報があった。市は安全確保のため遊具を使用禁止とし損壊部分をテープで補修した。公園は住宅密集地の一角にあり近所の親子らが利用している。市によると、ほかの公園で被害はない。市は同署と連携し巡回して被害防止を図っている。郡山市富田町の水神舘公園にある動物の遊具7体が壊されていたことが28日分かった。

(2010年1月29日KFB福島放送)





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